3KJジョグ スクーターのタイヤ交換

3KJ JOG

スクーターの荷重って恐ろしいほど後荷重なんですよね。ですから前後のタイヤの減り方が全然違います。前輪の溝はまだまだあるのに後輪はほぼ溝無しって状態が出てくるわけです。乗り方にもよりますが、後輪のサイド部分に溝があっても中央部を指で押してタイヤが薄っぺらくなってるのがわかるようになってたら即交換した方がいいです。出先で何か踏んでパンクすれば余計に手間がかかりますからね。バイク屋さんに持っていくのが一番確実ですが、頼んでないのに一流高級ブランドのタイヤ+窒素でべらぼうな請求されたと聞いたことがあるので、安いタイヤとタイヤレバーをネットで購入し自分でやってみました。中型〜大型バイクなどのタイヤ交換は不安だらけですが原付〜小型なら自分でもやれそうですから。工具なんかは一度揃えると後はタイヤだけ購入すれば良いですからね。
参考になれば良いですが、あくまで自己責任でお願いします。

このツルツルタイヤを交換していきます。

必要な工具

  • タイヤレバー(2本セットで安価の物でOK)
  • 22mmソケットレンチ(タイヤを外すのに必要)
  • 10mmソケットレンチ(マフラーを外すのに必要)
  • タイヤのムシ外し
  • チューブレスバルブ(ひび割れていたら交換します)
  • 12mmソケットレンチ(マフラーを外すのに必要)
  • シリコンスプレー(ホームセンターの安価の物でOK)
  • コンプレッサー(無ければガソスタで空気を入れてくれる場合があります。要確認)

マフラーを外す

センタースタンドを立ててマフラーを外します。ワタクシのジョグはサイドスタンドしかないのでフロアジャッキで後輪を浮かせての作業になりました。ちゃんと輪止めをして動かないようにします。
エンジンの根本のボルトは10mmのボルト2本で止まってます。そのうち1本は完全に外さなくてもマフラーをスライドすれば外せる構造になってますが、2本とも外します。(掃除するのに邪魔なので)
サイドには12mmのボルトで2本止まってますのでここを外せばマフラーが外せます。
本来ならばマフラーを外せばガスケットも交換する必要がありますが、今回は見なかった事にしますのでパーツクリーナ、ワイヤーブラシなどで綺麗にお掃除しておきます。

タイヤを本体から外す

マフラーが外せたらタイヤを外しますがここの22mmのナットがとにかく硬いです。今回エアーインパクトで挑戦するも、惨敗しました。(前回のタイヤ交換で締めすぎたかもです。)
硬くて外れない時はナットをバーナーで炙って潤滑剤をスプレーすると効果的です。(ガソリン引火に注意!)
バーナーで炙れば大概のナットは緩みます。ナットが緩んだらワッシャーなど無くさないようにタイヤを外します。

外れました。ブレーキダストでかなり汚れています。よく見たらタイヤのサイドもヒビ入ってますね。バーストする前に交換できて良かったです。後できれいに洗っておきます。

タイヤをホイールから外す

最初にビードを落とします。ムシ外しでバルブからムシを外して空気を抜きます。空気が抜けたら足でタイヤの周りをぐるり踏みつけるとビードが落ちます。ビードが落ちたらホイールとタイヤの接触部分にシリコンスプレーを吹きかけます。


タイヤレバーを差し込み、ぐいっとレバーを起こします。そうすればホイールからタイヤが外れてくるので1本目のタイヤレバーのすぐ横に2本目のタイヤレバーを差し込み同じ要領で2本目もぐいっと起こします。その時にレバーの対角線上のタイヤをヒザか足で踏みつけておくとホイールの一番凹んでる部分にタイヤがくるので比較的簡単に外れます。


片方が外れたら裏側からタイヤレバーを差し込みぐいっと90度近くまで曲げ、タイヤをめくる感じで力をかけていけば外れます。
ホイールだけになったらとりあえず綺麗に洗っておきましょう。

新品タイヤ組み付け

新品タイヤの組み付けですが、今回タイヤバルブの根本が少しひび割れていたのでついでに交換しておきます。
バルブの根本をカッターで切断し取り外します。新しいバルブはモノタロウで購入しました。


新しいバルブの根本にシリコンスプレーを吹きつけ滑りをよくします。穴にバルブを通し12mmのナットを上つらに取り付け、テコの要領で引っ張ると取り付けできます。


それでは新品タイヤを組み付けます。タイヤには進行方向に回転する向きがあるのでタイヤに印字されている向きを合わせます(矢印が書かれています)
タイヤの向きがわかったら組み付けです。タイヤにシリコンスプレーを吹きつけ、ホイールにタイヤを乗せ、ある程度まで入ったらタイヤを立てます。ホイールを押さえながらタイヤをバウンド(ドリブルみたいに)させると割と簡単に片側が入ります。(難しければレバーで入れてください)


片側が入れば、黄色のスポットをタイヤバルブの位置に合わせます。(黄色のスポットマークは軽点マークと呼ばれタイヤの一番軽い場所を示してます)ヒザでタイヤに乗りながらレバーで組み付けます。


タイヤが入ったらバルブのムシを外しエアーガンを直接あて、空気を一気に入れます。空気がスースー抜ける場合はタイヤを立てて、上からタイヤを叩きながら入れると入ります。
空気が入り出したらバンバンと2回音がするまで入れ続けます。(ビードが上がった音です)音が鳴ってもすぐやめず、少し多めに空気を入れておきます。(ムシを取り付けていないのでガンを外すと一気に空気が抜けます。タイヤに変なクセが付いていて、空気が抜けた時にビードが落ちる時があるので少し多めに入れるわけです。)
空気が抜けたらムシを取り付けて規定の空気圧にします。(前輪1.25k、後輪1,75k)です。
レース車両ではないのでそこまでシビアにならなくてもいいと思います。

完成

タイヤを取り付け、ブレーキを効かせてナットを締め付けます(トルク9,5k)
マフラーを取り付けて完成です。
今回はマフラーのガスケットは交換していませんが、排気漏れなどある場合はガスケットの交換も必要です。
工具を一度買い揃えると後は部品代だけなので時間に余裕のある方は自分でやってみてはいかがでしょう。あくまで自己責任でお願いします。

こじこじ

「人件費を削れば何でも安くできる」をモットーに自分でできない事はプロに、自分でできる事は自分でやってみる事にした雑記ブログ。主にバイク、ハンドメイド雑貨など。乗り物系はオレンジ色、DIY系はグレー色っぽいアイキャッチに分けてます。

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